弔 辞

 名古屋大学大学院工学研究科情報工学専攻第三講座で、ともに研究、教育に携わってきたものとして、一言哀悼の言葉を述べさせていただきます。
 齋藤先生、ご苦労様でした。君にはずいぶんたくさんの仕事で助けていただきました。君の研究は、たくさんの分野にわたっていますが、私が好きなのは、ディジタル幾何学の理論とアルゴリズムの研究です。この分野を本当にやれるのは、国内ではもう君だけだったと思います。十二月に国際会議で発表する予定でしたが、これで、多分世界的にも揺るぎ無い位置を占めることができたと思います。
 もう一つ、画像処理エキスパートシステムによる知識発見の研究は、君が倒れる直前まで準備していたもので、私が代わりに発表しましたが、私も予想もしなかったほど非常に好評でした。ようやくこの研究の面白さがみなさんに分かって貰えたと思います。これから間違いなく、また一つの君が作り出した看板研究になります。
 その他、本当に二四時間研究室にいて、院生を引っ張ってきた努力には敬服のほかありません。
 まだまだ、君の功績は数え切れません。あとは、どうかゆっくり休んでください。
そして、後に続くものたちの活躍を見守ってください。
 以上、簡単ですが、私の弔辞とさせていただきます。
 

平成十二年十月二十九日


名古屋大学大学院工学研究科情報工学専攻

教授 鳥脇純一郎